当病院では新しい内視鏡観察技術(NBI:Narrow Band Imagimg)を採用したオリンパス社製の、EVIS LUCERA SPECTRUM 内視鏡システムを使用しております。
上部はGIF TYPE H260Z、下部はCF TYPE H260AZL/Iの拡大内視鏡を採用しています。
このNBI技術により今までの通常光観察では見えにくかった、癌等の極小病変の早期発見が可能になっております。
内視鏡施行時には鎮静剤を使用して苦痛のほとんど無い検査を行っております。
1.消化管悪性疾患
胃癌、大腸癌等の早期のものに対しては内視鏡的に切除します。早期胃癌に対してはESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)を行っています。内視鏡的に切除不能であったり進行していて内視鏡切除の適応の無いものに対しては体への侵襲の少ない腹腔鏡手術を中心に行っています。
また術後補助化学療法(抗癌剤の内服や点滴)や再発や手術不能な癌に対しては抗癌剤と分子標的薬を使った新しい治療も行っています。
その場合でもリザーバー(皮下埋没型中心静脈ポート)を皮下に埋め込みQOLの向上を目指しています。
外来通院での治療が可能です。
2.消化管良性疾患
逆流製食道炎、胃潰瘍・十二指腸潰瘍、ヘリコバクター・ピロリ菌感染の診断・治療を行います。
胃ポリープ、大腸ポリープ 等内視鏡的治療を行います。
胆石症、胆嚢腺筋(腫)症、胆嚢ポリープ、のうち手術の必要なものは腹腔鏡下胆嚢摘出術を行います。
急性虫垂炎も基本的に腹腔鏡手術を行います。
3.自然気胸
傷が小さく術後経過も早い胸腔鏡を使った手術、VATS(video-assisted thoracic surgery)を行います。
4.ソケイヘルニア
比較的若くて全身状態の良い成人に対しては腹腔鏡を使った腹腔外腔到達法(TEPP法)を行います。
全身麻酔のリスクの高い人等に対しては腰椎麻酔や局所+静脈麻酔下にメッシュプラグ法を行います。
5.痔核
内痔核(いわゆるいぼ痔)に対しては切らずに注射で治すジオン注射療法(4段階注射療法)を局所麻酔で行っています。当院は内痔核治療法研究会に参加しているALTA実施施設です、以下のホームページを御参照下さい。
内痔核治療法研究会:http://www.zinjection.net/
外痔核に対しては必要なら切除を基本に行っています。
6.PEG(胃瘻造設)
摂食障害にある方に、内視鏡下に胃瘻を造設を行っています。